過去や未来に思いが行ってしまうと、苦痛や憂いや悲しみなどが生じてしまう。しかし、そこから離れ「今ここに在る」とそれらはどこかに行ってしまう。元々私たちは苦しんだり悩んだりしなくてもいい状態にあるのだが、そのことを忘れてしまっている。
朝起きて「これから仕事か。いやだな~」などという思いがつい浮かんだりする。その時にマインドは未来にある。実際のところは仕事でずっといやな思いをしているわけではなく、過去において仕事で苦痛を感じた時のことをマインドが色々と思い起こし、それが未来にも起こるものだとして苦痛や憂いが生じてくる。しかし、仕事中でも「今ここに在る」とそれらは消え去っていく。私たちはありもしない幻影におびえているようなものである。
多くの人が頭でっかちで思考にとらわれていたり、何かに依存して悪い意味での思考停止をしており、本来の在り方にない状況にある。思考にとらわれている人は、頭の方ばかりに意識が向いてしまい、腹ができていないことが多い。腹ができていないと、地に足がついておらず、浮ついた状態になる。
私は元々腹が出ていたが、近頃更にお腹だけでっぷりとしてきた。「予定日はいつですか?」と聞かれてもおかしくないくらいになることもある。もちろん未だに聞かれたことはない。顔などはやせているからあまり太っている印象をもたれないが、体重は急激に増えてしまった。腹が出てきたのは余計な脂肪がついてしまったのもある。しかし、それだけではないような気がする。
腹が更にでてくるにつれて、グラウンディングもできてきたような感じがする。その時はあまり物事に動じなくなっている。インドのヨーギ―やチベットのラマでもやせている人ばかりではなく、案外でっぷりとしている人も多い。下丹田が開発されてくると、腹が出てくる例も多い。それはむろんメタボとは違う。私も脂肪がついているだけでなく、腹に気が充満している感覚もある。そして特定のポイントに充満しているだけでなく、全体に編材している感じもする。これは以前からも感じていたことだが、最近は更にはっきりとしてきた。
腹ができてくると、過去や未来に翻弄されなくなってくる。そして腹やサードアイなどの特定のポイントにとどまっているとそこで終わってしまうが、それらも越えていくと周りに偏在していくような感じになってくる。それが本来の在り様であろうと思う。そうなると一切の区分がなくなってくる。これが近頃感じていること。
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