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本当の慈悲とは?

チベット密教にトンレンという修行法があります。これは自分の喜びや徳を与え、他人の苦しみを受け取るという実践です。仏教では慈悲の大切さを説きます。他人を慈しんだり、哀れみを持つことは素晴らしいことであり、実践も可能でしょう。
しかし、自分の喜びを与え、他人の苦しみを背負い込むのは、そう簡単ではありません。だがそういった実践を行うことによって、より深い慈悲の実践ができるのです。

トンレンを行うことで、よりいっそう人の苦しみを理解することができるし、慈悲の念も深まってきます。人間は自己愛着によって苦しみを増大させています。トンレンの訓練で自己愛着を放棄し、真の幸福へ至ることができます。

トンレンの実践で実際に他人の苦しみを背負い込み、自分に移るという現象がおきます。マイトリヨーギーという偉大な聖者がいました。彼が法を説いている時、近くで一人の男が犬に石を投げつけたとたんマイトリヨーギーは「あ、痛い」と叫んで、高座から転がり落ちてしまいました。その場にいた人々は、きっとマイトリヨーギーはお芝居をして、犬に無慈悲なものを戒めているのだろうと思いました。それを知ったマイトリヨーギーは、信ずる事ができないのなら、これを見なさい、と言って背中を見せました。そこには石を投げつけられた犬と同じところにくっきりとあざができていました。マイトリヨーギーは石を投げつけられた犬のけがまで自分に引き受けることができたという話です。

大昔の話など信じられない人もいるかもしれませんが、現代でトンレンの実践者と同じ部屋にいるだけで、苦しみが減少したという事例が報告されています。わたしも苦しんでいる人の話を聞いているだけで、相手の人がすっかり楽になってしまったりとか、数人の人と一緒に瞑想していて、その場の雰囲気がすっかり変わってしまい、そこにいる人が心地よい状態になったりといったことがよくあります。こういったことは現代の科学者ではきちんと説明することができないでしょう。しかし、事実として相手の負のエネルギーを吸収し、自分の正のエネルギーを相手に与えるという現象があるのです。

トンレンは簡単に行えるものではないかもしれないですが、訓練をしていくことで少しずつできるようになっていきます。巷で愛ということがよく言われるが、本当の愛とは自分を犠牲にしてでも他の利益となることを優先し実践することではないかと思います。わたしもトンレンの実践が完璧とはほど遠いが、一緒に瞑想した人が苦しみを減少させ、喜んでいる姿を見ると、自分の状態が悪くなったとしても非常に嬉しいものです。

  すべて価値あるものは他のもとへ
  すべて貧窮はわがもとへ

この言葉にトンレンの神髄があります。この実践を一人でも多くの人が行うことができるなら、世界も変わっていくことができるかもしれません。
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唯我独存

Author:唯我独存
ヨーガ・瞑想暦20年ほど。レイキマスター。日々この瞬間を大切にすることをモットーとする。気付き、寛ぎ、ハートの三つから、今ここにあることを体得し、それを伝えていこうとしている。

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