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タントラへの道 厳しい道 2

私たちはこのような誤ったヒロイズムを極端に推し進め、非常に厳しい状況を自分押し付けることもできる。

もし自分の信じている教えが二十四時間の逆立ちを勧めたら、それもやりかねない。
自分を浄化し禁欲的な生活をすることで、人が変わったように清らかな高潔の士になったように感じる。
おそらく、あるときはそれで何の問題もないだろう。


 またアメメリカ・インディアンの道やヒンドゥー教、そして日本の禅などさまざまな精神の道を真似ようとする人もいるだろう。

それらの実例に従おうとして、背広もカラーもネクタイもベルトもズボンも靴も全部放り出してしまうかもしれない。
あるいはチベット人といっしょに生活しようと北インドに行く人もいるだろう。
チベット服を着てチベットの習慣を取り入れる。

これはまさに〈厳しい道〉のように思える。
なぜなら自分をその目的からそらそうとする障害や誘惑がつねにあるからだ。


 ヒンドゥー教のアシュラムに腰をすえて以来、六ヶ月も七ヶ月もチョコレートを食べていない。
私たちが見る夢はチョコレートや好物の料理の夢ばかりだ。
故郷のクリスマスや正月のことがなつかしく思い出される。
しかし私たちは自分が修行の道を見つけ、その道を歩んでいることを信じている。
さまざまな困難に打ち勝ってその道をマスターした有能な弟子としての貫禄もついた。
私たちは厳しい訓練や修行から得られる魔法の力や知恵が、自分を正しい精神の状態に導いてくれることを期待している。
ときには自分がすでにゴールに到達したのかと思うことさえある。

おそらくその六ヶ月か七ヶ月の間、あなたは完全に〈ハイ〉になり、夢中になっていたのだ。
しかし、やがて恍惚感は消え失せる。

こうして修行はずっと続けられ、そして途切れる。
このような状態をどうしたらよいのだろう?

非常な長い期間にわたって〈ハイ〉な、至福の状態にとどまることは不可能ではない。

しかしそれでもいつかはふつうの状態に戻り、落ちてゆくのを避けることはできない。


 私は外国の習慣や修行の伝統を、精神的な道に応用することはできないと言っているのではない。

そうではなく、人々が精神の正しい境地に達するのを助ける特効薬や、魔法の薬があるはずだと考えることの誤りを指摘したいのだ。

そのような考えは問題に背を向けているものと思われる。

私たちはものや、物質的な世界を巧みに扱うことによって智慧や悟達を得ることを望んでいるのだ。

科学のエキスパートが自分のためにそれをやってくれることさえ期待している。
私たちを入院させ、適切な薬を飲ませ、高い意識の状態に私たちを持ち上げてくれるかもしれないというわけだ。

しかし残念ながらそれは不可能だ。
私たちはあるがままの自分から逃げることはできない。つねにそれを背負っていかなければならないのだ。


 そこで私たちは、完全に自己を開くためには何らかの本当の贈りもの、あるいは犠牲をさし出さなければならないという事実に立ち戻らざるをえない。

その贈りものはどんな形のものでもよい。ただそれを本当に意味のある贈り物にするためには、贈りものの返礼に何かが得られるだろうという希望を完全に捨てることが必要なのだ。

肩書きをいくつももっていて、輸入品の布地のスーツを何着も着古し、何種類もの哲学や競技を学び、実際に様々な儀式にも加わってきたというようなことは前々問題にならない。

とにかく、自分がさし出す贈りものの返礼として、何かを得るという下心を完全に捨てなければならない。

それこそ本当に厳しい道なのだ。
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唯我独存

Author:唯我独存
ヨーガ・瞑想暦20年ほど。レイキマスター。日々この瞬間を大切にすることをモットーとする。気付き、寛ぎ、ハートの三つから、今ここにあることを体得し、それを伝えていこうとしている。

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