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大乗仏教においては、霊的な修行は、慈悲があってはじめて完全なものになる。「すべての生き物が幸せになるように、利益をこうむり、悟るように、利他のために、この心の訓練を行おう」とか「すべての生き物の必要を満たし、奉仕することができるよき道具になるために、修行をしているのだ」という姿勢を育てていく必要がある。仏教経典の中では、そのような態度を菩提心、悟りに向かって進んでいく姿勢、とよんでいる。

じぶんの修行を利他のために捧げよう、という動機を持つことは、狭くとじこもった心を開くための強力な方法だ。それによって、力強い精神的なエネルギー、加持の力、が生み出され、悟りの種がまかれる。

この「菩提心」を育み、保つならば、何をしても、すべては自然に霊的な修行に、また、利他の方便になる。たとえ宗教的でない人であっても、じぶんだけの目的を追求するのではなく、家族、友人、共同体、周囲のすべての人々との間にあるつながりについて、よくよく考えてみることは、たいへん役にたつ。

慈悲に向けて心を開くことは、困難なこともあるかもしれない、ときには、悪しき感情や態度に支配されてしまうこともあり得る。だが、大切なのは、動機や意図そのものだ。慈悲を育てることによって、昼となく夜となく、止まることのない流れのように、徳が積み重ねられていく。真実の本質を完全に悟る道へと導かれていく。シャンティデーヴァはこう述べている。

  「菩提心を完全に育てたときから、
   眠っていようが、気がつくまいが、
   徳の力は、とだえることなく、増大し続ける」

そういう心がじぶんの中で育ってきたら、しっかり認識し、喜ぶべきだ。それによって、菩提心の力と強さは、ますます大きなものになる。シャンティデーヴァは、次のように、声高く宣言している。

  「今日、わたしの生は果実を得た。
   人間として生まれてきたという生の本質的な意味を達成したのだ。
   わたしは今日ブッダの家系に生まれた。
   今日からはブッダの子供の一人となったのだ」

心の治癒力 トゥルク・トンドゥップ著 永沢 哲訳




心の治癒力は、数年前読んだことがあり、非常によかった印象があり、先日からまた読み直している。仏教の叡智は、肉体や精神の病などを癒す働きもある。仏教は解脱や悟りのためにあるのが根本だが、日常生活に役立つことも多々ある。

すべての生きとし生けるもののために、修行をしていこうとする姿勢である菩提心は、素晴らしいものである。人は自分の利益を求める。これはこれでいいだろう。しかし、それだけでは非常に心も貧しい状態になってしまう。菩提心は利他の心であるばかりでなく、最高の自利にもなるのである。
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コメント

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タイトル

ここ2日、タイトルつけてないみたいだけど、
何か意図あってのことかしら?

忘れてた

ぼんちさん

タイトル単に忘れただけです。ご指摘ありがとうございます。
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唯我独存

Author:唯我独存
ヨーガ・瞑想暦20年ほど。レイキマスター。日々この瞬間を大切にすることをモットーとする。気付き、寛ぎ、ハートの三つから、今ここにあることを体得し、それを伝えていこうとしている。

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